概要
直接Abaperには関係がないかもしれないが、ここではHANA上で作成できるViewについて紹介。
HANAのデータベース層では3つのViewを作成する事ができ、BIツールによってはこれらのViewを直接参照可能である。
各Viewにはそれぞれ特性があり、要件にそったViewを定義する事ができる。
Attribute View
後述するAnalytic View、Calculation Viewで使用可能な、いわゆるマスタービュー。
機能的には、複数の実テーブルをジョインしカラムの抽出を高速に行う仕組み。
Analytic View
スタースキーマ型のデータモデル。ファクトテーブルに該当する部分をData Foundationと呼び、数値項目を持つトランザクションテーブルを配置。ディメンションテーブルに相当する部分には、マスターテーブルを1つ以上配置するが、これはテーブル、または、Attribute View のどちらかになる。
Analytic ViewはSQLやMDXでアクセス可能で、多次元キューブの体を成しているが、定義のみで実体は存在しない。アクセス時にあたかも多次元キューブから切り取ってきたようにSQLやMDXが必要とする結果セットを構成して返す。
Calculation View
SAP HANAの拡張SQLであるSQLScript、独自の関数であるCE_Function、またはグラフィックなフローのいずれかを用いて定義。
Analytic Viewが単一のスタースキーマの定義に適しているのに対して、Calculation Viewは、複数のスタースキーマ同士のジョイン、つまりAnalytic View同士のジョインや、コーディングでなければ表現できないような複雑なデータ構造を定義するのに向いている。
View | ソース | モード | レポート | 用途 |
AttributeView | Table | Graphical | 不可 | マスタデータ |
Analytic View | Table
Attribute View |
Graphical | 可能 | 分析 |
Calculation View | Table
全てのView |
Graphical
Script |
可能 | Analytic Viewで実現できない複雑なビジネス要件の場合 |
HANA Studioで作成できるHANA Viewについてはこちらを参照
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