ABAP 計算に使う算術演算子

  データ定義&編集

算術演算子の一覧

ABAPで利用可能な算術演算子としては以下が挙げられる。

演算子計算
+オペランドの加算
左オペランドから右オペランドの減算
*オペランドの乗算
/右オペランドによる左オペランドの除算
DIV右オペランドによる左オペランドの除算の商の整数部
MOD右オペランドによる左オペランドの除算の余りの整数部
**左オペランドの右オペランド乗

HELPからでは伝わりづらい説明の為、例をもとにそれぞれの計算式について説明しよう。

+:オペランドの加算

DATA: v_result TYPE p DECIMALS 2.
v_result = 110 + 25.

単純な足し算の結果を求める計算式である。変数:v_resultには110に25を足した135が設定される。

-:左オペランドから右オペランドの減算

DATA: v_result TYPE p DECIMALS 2.
v_result = 110 - 25.

単純な引き算の結果を求める計算式である。変数:v_resultには110から25を引いた85が設定される。

*:オペランドの乗算

DATA: v_result TYPE p DECIMALS 2.
v_result = 110 * 10.

単純な掛け算の結果を求める計算式である。変数:v_resultには110と10を掛けた1100が設定される。

/:右オペランドによる左オペランドの除算

DATA: v_result TYPE p DECIMALS 2.
v_result = 110 / 10.

単純な割り算の結果を求める計算式である。変数:v_resultには110から10を割った11が設定される。

DIV:右オペランドによる左オペランドの除算の商の整数部

DATA: v_result TYPE p DECIMALS 2.
v_result = 110 DIV 25.

割り算した結果から整数部のみ求める計算式である。110から25を割ると4.4になるが、この結果の整数部である4だけが変数:v_resultに設定される。小数点以下を切り捨てしたい場合等に利用可能である。

MOD:右オペランドによる左オペランドの除算の余りの整数部

DATA: v_result TYPE p DECIMALS 2.
v_result = 110 MOD 25.

割り算した結果、割り切れなかった値を求める計算式である。110から25を割ると整数部として4を求める事ができる。割り切れなかった余りである10が変数:v_resultに設定される。

**:左オペランドの右オペランド乗

DATA: v_result TYPE p DECIMALS 2.
v_result = 10 ** 5.

上記は10の5乗する計算式である。10 * 10 * 10 * 10 * 10の結果である100000が変数:v_resultに設定される。